抗がん剤

人生の最後の数日間

人生の最後の時期となる終末期について考え、計画を立てることは、
十分な意義が得られる場合もあれば、患者さんとその家族にとって困難になる場合があります。

人それぞれのニーズがあり、対処法もそれぞれ異なってきます。
患者さんと家族、医療提供者の3者間で、
終末期について率直な話し合いをしていれば、比較的この過程が容易なものとなります。
この過程は、多くの患者さんやその家族にとって人間的な成長の時間ともなりえます。

こうした出来事は、当事者が自分にとって一番大切なことが何かを認識したり、
自身について新しい発見をしたりする良い機会となります。

終末期になる前に、治療法の選択と計画に関しての話し合いを行っておけば、
患者さんとその家族にかかってくるストレスを減らすことができます。

患者さんの希望を知っておくと、重大な決断を迫られる場合でも判断が容易になることがあります。
これは、終末期に関した計画と意思決定を診断直後から始めることができて、
病気の経過中も続けることができる場合に最も有効です。
このような決定事項を書面にしておくと、
家族と医療チームの両者に対して、患者さんの希望を明確にしておくことができます。

緩和ケアは、未然に苦痛を軽減したり防いだりすることによって、
患者さんとその家族における生活の質を改善することを目的としています。
終末に行われる緩和ケアでは、必ず患者さんが望む治療法などの希望が尊重されるように、特別な配慮がなされます。

ホスピスのプログラムでは、終末期の問題を扱う専門家によってケアが提供されます。
通常、ホスピスは6ヶ月以上の生存が見込めない患者さんが対象となり、
余命の長さではなく、生活の質に焦点を当ててケアが行われます。
快適な状態を保って症状を軽減することにより、
その日その日を患者さんができるだけ豊かに過ごせるように手助けすることを目標とします。

患者さんとその家族の社会的・情緒的・霊的なニーズに対しての援助や支援などのサービスもまた、
ホスピスケアとしての重要な一部分なのです。