抗がん剤

小児の支持療法

小児がんのほとんどは治癒可能なものです。

しかし、若年の患者さんに対してのがん治療では、
治療中や治療後に望ましくない副作用やその他の問題が起こることがあります。

がんの症状や治療による副作用を早めに対処しておくことで、
患者さんはより快適になって、治療後の生活にしっかり対応できるようになります。
支持療法は、患者さんの身体的・社会的・心理的・精神的な生活の質を向上させてくれます。

小児がんは成人がんとは異なります。
通常では成人のがんのようなふるまいが、小児がんでは起きないので、同じ方法で治療することはできません。
小児がんの治療は、一般的に成人よりも高用量の化学療法、高線量の放射線療法を行います。

しかし、副作用が起こると成人よりも有害になりやすいです。
これは子供の身体がまだ成長中なために、臓器に影響を及ぼしやすいためです。
治療法または支持療法は年齢によって違ってくるので、子供の発達と成長に合わせて変わっていきます。

がんによっては、回復の見込みである予後や晩期障害の危険性が、
治療時や診断時の子供の年齢により変わる場合もあります。
がんと診断されてからも、その子は変わらずまだ学校に行って、
友達や家族と同じ時間を過ごし、そしてたくさんの活動を楽しむことができるでしょう。

子供にとって家族や友達の輪はとても大きなものです。
両親や兄弟姉妹、さらには祖父母や親戚、先生や友達など大勢の人たちが、
その子の日常に密接に関わっているはずです。
子供を取り巻く家族や友達など全員が、
その子のがんの診断や治療の状況、また起こる可能性の高い治療の副作用に影響を受けます。

治療に関して自分で決断する法的権利が、18歳未満の子供にはありません。
そのために、治療に関する決断が難しくなることがあります。
治療を決める前に、
可能な治療法やその危険性と有益性についての情報を与える過程である、
インフォームドコンセントについて、倫理的な懸念があります。

小児治療では、親に情報が提供されて、親が治療に関する許可を下します。
もし可能なら、治療の決断についてその子が関与して、同意することが最善と言えます。